2019年 02月 13日
十二人の死にたい子どもたち |
この映画のキービジュアル、公開前は四番目の顔を隠していたんですよね。
で、公開後はちゃんと顔出しするという細かい仕込み。
原作は冲方丁。
この方の作品は、マルドゥックシリーズが好きです。
ゴリゴリのSF作家かと思えば、時代物も書くし、こういうミステリー物も書くし、多才ですね。
作品作りの期間、精神崩壊するのが常らしいです。
この映画の予備知識は、ライジオで聞いたレビューのみ。
というか、そのラジオを聞いていなかったら、多分見なかった。
ということは、そのレビューを語ったラジオ局のアナウンサーが説明上手だったのか?
タイトルを見た(聞いた)だけの印象では、死という文字で人の興味を引き付けたいだけじゃないのか、と勘ぐったりして、むしろ心は離れていた。
けれどレビューによると大どんでん返しがあるということで、それを楽しみに、そして、十二人分の死にたい理由も知りたくなったので見ることにした。
見た結果、この世の中に何かしら生きにくさを感じているのなら、ぜひ見て欲しいという感想に至った。
役者目当てで見ても良いし、ミステリー要素を求めて見ても良い。
そういう意味では、切り口はいくつも有るけれど、生きる意味がわからないと悩むならとにかく見てくれ!
主役は十二人いるが、それ以外の出演者はほんの数名、物語の99%は一つの建物の中(に見えるが実際はわからん)、なんとなく蟹工船を思い出す低予算B級映画。
ではあるものの、金と評価はイコールではない良作。
by zelarna
| 2019-02-13 14:06
| 映画